なぜ其処まで……。
神父の口から聞かされたことはとても信じられないものでした。それはキーリスカヤ軍によるニジンスク島民の完全抹殺計画。強制収容されている人間全てを焼き殺す、という計画だったのです。
強制収容所ではとうぜんのごとく労働が課せられています。のんびり食って寝てしていられるわけじゃありません。島中から集められてきたニジンスク人たちは過酷な鉱山労働と生活環境に体調を崩し、毎日のように死者が出ていたそうです。最近はそれに加えて奇妙な病気で死ぬ人が相次いでいたとか。もちろん病気になっても治療なんてしてもらえません。治療どころか、キーリスカヤは死者を使ってなにやら実験をしているらしく……。
キーリスカヤは国から錬金術師たちを多数連れてきて炭鉱の奥で何かの研究をしているそうです。最終的に研究に関する資料や機材、収容されている人間ごと全て焼き殺す、という計画を偶然にも知った神父は、助けを求めてひとり脱出しました。『どうにかして…助けを求めないと…』、と必死の思いで森をさまよっていたところを真海たんに助けられ、ハンプティたちか潜伏する小屋にやってきたのでした。
続いて真海たんの報告です。
●……感染拡大と情報による混乱を防ぐための徹底し
た囲い込みと後も残さぬ焼却処分。しかし現在まで
キーリスカヤには1人の感染者もいない……
真海たんが捉えて尋問を行った兵士は、残念なことに村を焼いた実行部隊の隊員ではありませんでした。そのため、発病者や死体の様子、焼き払われる直前の村の様子などは聞けませんでした。情報統制が厳しく、あまり詳しい情報は得られなかった、とぼやく真海たん。だけど『焼却処分には伯爵の直衛部隊があたっているらしいこと』をしっかり聞き出してくれていました。でかした、植芝真海!
とにかく、キーリスカヤがろくでもないことをしていることがはっきりしました。アニソンの収容所にいる7千人弱のニジンスク人たちが、生きたまま焼き殺されてしまう前になんとかして助け出さなければなりません。すでに島にいた数百万のニジンスク人は、現在数万人まで減っているようです。しかもその内訳は成人男性がほとんど。赤ちゃんや老人、子供に体の弱い女は少なく……ヤバイね、こりゃ。
やばい、と思ったものの、今すぐ収容所に突撃をかけるわけには行きません。なぜなら其処にはズデーキン直衛部隊が駐屯しているかもしれないから……。真海たんがいるとはいえ、正面から突撃なんぞかけられません。とりあえず、策を練らねば(つづく)。
しかし、どんな理由があっても、ズのやろうとしてることは赦されないし、赦しちゃいけないことですよね!!
ハンプティ船長!どうか頑張ってください!!
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