むやみに突撃をかましても犬死にするだけなので、まずは情報収集。アンソンの街と収容所のこと、それに例の病気のことを神父に聞くことにしました。すると、例の病気について……。
「あの恐ろしい病が…いや……もうあれは…病ではなく、呪いに近いもの。どのような薬も全く効果がなく…あの呪いにやられた者は全身の骨が恐ろしく脆くなり……ちょっとした衝撃で骨が折れ、血管が裂け、肉が破れ…それはそれは酷い有様で痛がりながら死んでゆく…」
……と語ってくれました。とーても痛々しい病気みたいです。絶対に罹りたくないなぁ。気になっていたことも聞いてみました。キーリスカヤ軍が侵攻してくる以前から病があったのか、ということです。いままでの話から、キーリスカヤが故意に病を作り出してニジンスクで実験しているのでは、と考えていたからでした。
「…今思えばそうだったのでしょう。明らかに死人が大勢出始めてはいませんでしたが」
あら? んじゃ、キーリスカヤが悪いんじゃないのね? でもなぁ、自然に起こったにしては怪しいんだよなぁ。どうにも作為的なものを感じます。とくにキーリスカヤ軍に一人の患者も出ていないあたりが。とりあえず話題を変えることにしました。
「ところで先ほどの話を聞く限り、船乗りがよく罹る壊血病に似ているのですが……骨が折れて血管が裂け、肉が破れるといった症状のほかになにか目に付く特徴はありませんでしたか?」、とハンプティ。
壊血病だったらなんとかできるのねん。ドライフルーツを何処かからかっぱらってきて食べさせればいいんじゃねーの? と淡い期待をしていましたが、それに対する神父の答えは、「…いえ、壊血病ではありません」というものでした。ですよねー。壊血病だったらニルーフェにもわかっていたでしょうからねー。ちぇ。
「このような病は見たことがありません。医師の領分ではなく、錬金術師の領分なのかもしれないと思い…。偶然通りがかった錬金術師の方に話を聞いたのですが…あの方もその事実を調べていると…」
はぁ!? 突然なにを出だすのでしょうこの神父は。偶然通りがかった錬金術師って!? キーリスカヤ軍人でもキーリスカヤ軍が連れてきた錬金術師であるわけがない。だって、神父は逃亡中だから。どこかの国の正義感あふれる錬金術師が、無謀にもズデーキン直衛部隊が駐屯しているかもしれない収容所近くをウロウロ調べて回っているですと!?
「……それ以来分かれてしまいましたが、無事でいてくれれば。…まだ近くにいると思います」
はよいわんかい!!
真海と二人、あわてて助けに行きましたとさ(つづく)。
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