(---瞳に怜悧な光を浮かべたまま---)
「…星々の記憶、大銀河の暗黒、真理の光。人の手に余る知識と、過去の悲劇を繰り返す遺物」
あれ? あんた、誰ってか、エルフェイユさん!?
いえいえ、会話の主はしっかり草薙でした。いきなり何いいだすねん。シエルの学者先生に憑依されたかと思ったじゃないか! お口ぽかーんのぶたさんを尻目に草薙は続けます。
「正しき知識は須らく、正しき管理者のもとへ導かれるべき。…真理の光から最も遠い類の男が手にして良いものではない」
あ、そう。やっぱ、そういうことなのねん。アンソン強制収容所の炭鉱奥深くに眠っているのは『シエルの化学兵器』のようです。てか、確定。草薙たちはそれを奪還しに来たのでした。もともとはニジンスク教会(のごく一部)がこの辺りの土地を封印し、ひそかに守っていたようです。それが……ニジンスクの地元教会は全滅、禁忌の地の封印を守る聖職者はもういません。
ぶたさんは悩みます。「シエルの超兵器はすべて廃棄」がぶたさんの信条だから。でもね、ここで草薙たちと戦って、なおかつその後でズの直衛部隊と戦って遺物を回収なんて無理。はっきりいって無理。それに、炭鉱の奥深くにあるというその遺物がどんなものなのか、まったく知識がありません。下手に弄って暴走させてしまったら? 大惨事です。
「(前略)だが、その知識、○○○○○に守り通せるか、といえばわたしは疑問に思う。現にこうしてほころびができているではありませんか。それでも、ズデーキンの手に渡すぐらいなら……」
葛藤の末、決断をくだしました。ここは草薙たちに一歩譲り、遺物を持ち帰ってもらうことに。草薙たちが持ち帰った後、どこに保管するか場所は知っているので、あとでまとめて他のものと一緒にポイするつもりです。絶対捨ててやるぅ。とりあえずズに渡らなければよい、と考えました。そのうえで二人に協力を申し出ました。奪還のために使える手は多いほうがいいだろうし、こちらも収容所解放を手伝って欲しいと思ったからです。
「いいだろう。こちらも無駄な戦力損耗は、望まない」
あっさり承諾。よい返事をもらえてぶたさん、一安心w
ここで真海たんを二人にきちんと紹介しました。真海たんと犬神とは知り合いのようですが、まあ、それはそれ。紹介が済んだところで話題をいま流行の≪病≫に切り替えました。そう、鈍いぶたさんはまだ気づいていなかったのです、≪病≫の正体に。(つづく)
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