霧の中に獣の唸り声と悲鳴が交錯する中、草薙は首尾よく遺物を確保したようだ
合図の笛が鳴らされ、暫くすると隠れ家に植芝が戻ってきた
草薙たちはすでに遺物をもって街を離れたようです。納屋に戻ってきた真海たんの話によると、この霧だけ(獣なし)は暫く残しておいてくれるらしい。白い闇に乗じて収容所を襲うがいい、ということらしいです。ありがとう、草薙&犬神(笑)。さて、そうとなれば霧が晴れる前にチャッチャと片付けてしまいましょう。やっと船長たちの出番ですよ。
時折転がっている兵士の死体は、まるで獣に食われたあとのように悲惨なものだった
あちこちが食いちぎられたかのように損傷しており、原型を留めている死体の方が少ない
なんですかこの食い散らかしようは。お行儀が悪い(違)。犬神、おまえ本当は人間じゃないだろう?
こみ上げる吐き気と、噴出す冷や汗。寒いのに冷や汗……って。ヤナ感じっす。そんな中をハンプティとダンプティはひいひい言いながら、真海たんとニルーフェは平然と、神父は祈りながら収容所へ。やっとのことで牢の鍵を破壊し、ニジンスク人たちの救出を始めました。すると何処からともなく黒い煙がもくもくと……。
キーリスカヤ兵が火を放ったのだろう
鉱山内部だけではなく、街中にも火の手が上がっている
霧が薄くなりつつ、夜も明け始めた空気に火の匂いが混ざり、一気に広まりを見せていた
明らかに失火ではなく、火薬を使用した意図的な火災だ
ななっ! やばい、まだ一番浅い層にある牢の鍵を開け始めたところだぞ。急ぐんだ!!
あわてるぶたさんたちでしたが、火の回りは予想以上にはやく……第1層の囚人たちを助け出すだけで精一杯出した。以下、何十層とある収容牢のなかで、行きながらニジンスクたちが焼かれていきます。阿鼻叫喚の地獄絵図。鉱山の最下層から出た火は留まるところをしらず、アンソンの街まで焼き払っていきます。夜が明けるころにはあたり一面の焼け野原。アンソンの街は跡形もなく地上から消え去ってしまったのでした。
ハンプティたちが救出したニジンスク人の数は僅か200弱。アンソン鉱山に収容されていたニジンスク人は約7000人――
生き残った人々から次々に感謝の言葉をかけられましたが、ちっとも嬉しくありません。感謝されるたびに胸が刺されたように痛みます。「もっと上手くやれなかったのだろうか?」「結果的にニジンスクの人々を生きながら焼き殺してしまったのは自分ではなかろうか?」……ハンプティは苦い思いでいっぱいになってしまいました。ですがぶたさんに泣いている暇はありません。
●200人ほどの市民を救出しました。
しかし街が焼かれてしまったため、食べ物も衣服もない状態で
放り出されています。
雪、降ってます。過酷な強制労働のため、みな体が弱りきってます。このままでは救い出した200人も自分たちも死んでしまいます。何処まで続くんだ、このピンチ!!
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